赤外線建物診断技能士の取得方法

~50歳からの副業スタートに最適な資格ガイド~

はじめに:なぜ「赤外線建物診断技能士」が必要か

建物の外壁診断において、赤外線カメラを活用する技術が急速に広がりつつあります。しかし、サーモグラフィの扱い方や画像の解析には高度な専門性が求められ、独学での正確な診断は難しいのが現実です。

そこで注目されているのが、**「赤外線建物診断技能士」**という民間資格です。この資格は、赤外線カメラによる建物診断のスキルを体系的に学び、適切な診断ができる技能者であることを証明するものです。

特に副業としてスタートする方にとっては、信頼獲得のためにも資格は大きな武器になります。50歳という年齢で新たな一歩を踏み出す上でも、確かな知識と実践力を身につけ、資格という「信用」を得ることは大きな安心材料となるでしょう。


1. 「赤外線建物診断技能士」とは?

1-1. 認定団体

この資格は、一般社団法人 日本赤外線劣化診断技術普及協会(JAIRA)が認定する民間資格です。赤外線サーモグラフィを使った建物診断に特化した技能者の養成を目的としています。

1-2. 資格の目的

  • 赤外線カメラを正しく使いこなせるようになる
  • サーモ画像を読み解く力を身につける
  • 建物診断に必要な基礎的な建築知識を習得する
  • 現場対応力(撮影・報告書作成)の実践スキルを学ぶ

1-3. 資格の信頼性

公共団体や大手建設会社でも、外壁診断や修繕判断の参考として、赤外線診断報告書の提出が求められる場面があります。「赤外線建物診断技能士」の資格保有者であれば、業務受託や提携において有利になることがあります。


2. 資格取得のステップ

資格取得までの大まかな流れは以下の通りです。

ステップ1:受講申し込み

ステップ2:講義受講(オンライン or 対面)

ステップ3:筆記および実技試験

ステップ4:認定証の交付

それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。


3. ステップ1:受講申し込み

3-1. 受講資格

原則として誰でも受講可能です。建築や電気の実務経験がなくても問題ありません。ただし、以下のような方はよりスムーズに学べます。

  • 建築業界や不動産業界での実務経験がある方
  • 赤外線カメラを使った作業経験がある方
  • ドローンなどの設備点検に関心がある方

3-2. 申込方法

JAIRAの公式サイトからオンラインで申し込みが可能です。必要なもの:

  • 氏名・住所などの個人情報
  • 顔写真(証明書用)
  • 講座受講料の支払い(5万~7万円程度)

※最新の受講料や日程はJITA公式サイトでご確認ください。


4. ステップ2:講義受講

講義は以下の2パターンがあります。

4-1. オンライン講座

最近ではeラーニング形式での受講が可能です。仕事をしながら、または副業の準備として空いた時間に学べる点が魅力です。

内容の例:

  • 赤外線の基礎知識
  • 建物の構造と劣化の特徴
  • 撮影方法と注意点
  • サーモ画像の解析の仕方
  • 診断報告書の作成手順

4-2. 対面講習(希望者のみ)

実技体験が含まれた対面セミナーも全国各地で開催されています。実際に赤外線カメラを使って撮影・診断する機会があるため、初心者には非常に有益です。


5. ステップ3:筆記および実技試験

5-1. 筆記試験の内容

主に選択式と記述式が混合され、以下の分野が出題されます。

  • 赤外線の物理的性質と基礎理論
  • サーモグラフィカメラの操作方法
  • 建物の劣化に関する知識
  • 診断報告書の構成と記載要領

試験対策は、講義で配布されるテキストと練習問題を中心に行えば十分です。

5-2. 実技試験の内容

赤外線カメラを使った模擬診断を行います。代表的な課題は以下のようなものです。

  • 正しい角度と距離で撮影できるか
  • タイルの浮きや断熱欠損を判別できるか
  • 撮影画像から異常箇所を読み取れるか
  • 簡易報告書を適切に記載できるか

カメラは貸し出しもありますが、事前に自分の機材で練習しておくことを強くおすすめします。


6. ステップ4:認定証の交付

筆記・実技の両方に合格すると、後日、**「赤外線建物診断技能士認定証」**が郵送されます。名刺やWebサイトに記載することで、顧客に対して信頼性を示すことができます。


7. 合格のためのポイントと学習アドバイス

7-1. 赤外線カメラに慣れておく

資格取得にあたって、最も重要なのは「赤外線カメラの扱いに慣れること」です。特に以下を重点的に練習しましょう:

  • 撮影距離・角度・焦点の調整
  • 気象条件(風・日照・湿度)の把握
  • 被写体と背景の温度差に注目した構図

7-2. 報告書作成力を高める

診断後に提出する報告書は、以下のような構成になります:

  • 物件概要(住所・構造・築年数)
  • 調査日時・天候・使用機材
  • 問題のある箇所のサーモ画像
  • 観察された異常の説明
  • 推奨される対応策

JITAが提供するテンプレートを参考に練習することが有効です。

7-3. 模擬試験や過去問で反復練習

JITA講座には練習問題も用意されています。実際の試験形式に慣れるために、時間を測って繰り返し取り組みましょう。


8. 資格取得後のステップ

8-1. すぐに業務に活かせる

「赤外線建物診断技能士」は、取得後すぐに副業としての活動を開始できます。特に以下の場面で強みを発揮します。

  • 個人住宅の外壁診断(3~5万円/件)
  • 管理組合向けの定期診断
  • 工務店や不動産業者との連携

8-2. 継続教育もある

JITAでは、年1回程度の講習や上位資格(上級技能士)の制度も用意されています。実務経験を積みながら、より高い専門性を身につけることができます。


まとめ:50歳からでも遅くない「専門スキルの武器化」

「赤外線建物診断技能士」は、これから建物診断分野で副業を始めたい方にとって、最初の一歩として最適な資格です。特に50歳という人生経験豊富な年代では、「丁寧さ」「責任感」「信頼感」といった人間力も仕事に活かせます。

  • 学歴や業界経験に関係なく取得可能
  • オンライン講座が充実していて学びやすい
  • 実務に直結するスキルを身につけられる
  • 資格取得後すぐに副業として始められる

副業は「収入」だけでなく、「やりがい」「社会貢献」「自己成長」を得られる貴重な活動です。ぜひ「赤外線建物診断技能士」の取得をきっかけに、安心と信頼の診断士として活躍してみてください。

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