はじめに
DJI社のTelloは、小型で手軽にプログラム制御ができるドローンです。Pythonを使えば、自動飛行や動画撮影を簡単に実現できます。
この記事では、Pythonを使ってTelloで動画撮影をする方法を詳しく解説します。
1. 必要なもの
ハードウェア
- DJI Tello(カメラ付きの小型ドローン)
- Wi-Fi接続が可能なノートPC
- 予備バッテリー(必要に応じて)
ソフトウェア
- Python 3.x
- djitellopyライブラリ(TelloをPythonで制御するためのライブラリ)
- OpenCV(動画の保存や処理を行うライブラリ)
2. 事前準備
1. TelloとPCの接続
- Telloの電源を入れる。
- PCのWi-Fi設定でTelloのSSID(TELLO-XXXX)に接続。
2. Python環境のセットアップ
以下のコマンドを使って必要なライブラリをインストールします。
pip install djitellopy opencv-python numpy
3. PythonでTelloを制御しながら動画撮影
基本的なコード
以下のコードで、Telloのカメラ映像を取得しながら動画撮影を行います。
from djitellopy import Tello
import cv2
import time
# Telloの初期化
tello = Tello()
tello.connect()
tello.streamon()
# 動画の設定
frame_width = 640
frame_height = 480
fps = 30
fourcc = cv2.VideoWriter_fourcc(*'XVID')
out = cv2.VideoWriter('tello_video.avi', fourcc, fps, (frame_width, frame_height))
# 離陸
tello.takeoff()
time.sleep(2)
# 動画撮影開始
t_start = time.time()
while time.time() - t_start < 10: # 10秒間撮影
frame = tello.get_frame_read().frame
frame = cv2.resize(frame, (frame_width, frame_height))
out.write(frame)
cv2.imshow('Tello Video', frame)
if cv2.waitKey(1) & 0xFF == ord('q'):
break
# 着陸
tello.land()
out.release()
cv2.destroyAllWindows()
コードの説明
tello.connect()
:ドローンと接続。tello.streamon()
:カメラ映像を取得。tello.takeoff()
:離陸。while
ループで映像を取得し、動画として保存。tello.land()
:撮影後に着陸。
4. 撮影時のポイント
1. 安定した飛行環境を確保
- 屋内での撮影:風の影響を受けにくい。
- 障害物がない空間:安全な飛行を確保。
2. 動画の画質調整
cv2.resize(frame, (640, 480))
で解像度を調整可能。fps
を変更してフレームレートを調整。
3. 撮影データの保存と編集
cv2.VideoWriter
でAVI形式で保存。- 動画編集ソフトを使ってカットやBGM追加も可能。
まとめ
Pythonを使うことで、Telloをプログラム制御しながら動画撮影ができます。基本のコードをマスターしたら、飛行パターンを工夫したり、撮影方法を改善したりして、よりクリエイティブな映像を撮影してみてください!
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