赤外線カメラを安く取得するための完全ガイド

はじめに

副業として赤外線カメラを用いた外壁診断を始めようと考えたとき、最初に立ちはだかるのが「機材のコスト」です。特に赤外線サーモグラフィカメラは高価なものも多く、初期投資を抑えたい方にとっては悩みの種になります。しかし、知識と工夫次第で、性能を維持しながらも安く機材をそろえることは可能です。

本稿では、50歳から副業として赤外線カメラを使った外壁診断を始めたい方に向けて、赤外線カメラをなるべく安価に取得する方法を、分かりやすくかつ論理的にご紹介します。

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1. 赤外線カメラの価格帯と種類を理解する

まず最初に、赤外線カメラの価格帯と主な種類について理解しておきましょう。これにより、自分の目的に合った適切な製品を見極めることができます。

1-1. 価格帯別の分類

  • 10,000〜50,000円台:スマートフォン装着型(FLIR ONE、HIKMICRO Miniなど)
  • 50,000〜150,000円台:ハンディタイプの入門機種(FLIR C3-X、HIKMICRO B10など)
  • 150,000円〜50万円以上:業務用ミドル〜ハイエンド機(FLIR E5-XT、FLIR E8など)

1-2. 用途に合った選定基準

  • 外壁診断では、最低でも解像度160×120以上感度(NETD)0.07℃以下が推奨されます。
  • 画像保存機能、Wi-Fi対応、可視画像との重ね合わせ(MSX機能)も重要なポイントです。

2. 新品を安く買うための方法

赤外線カメラを新品で購入する場合でも、いくつかの工夫でコストを抑えることができます。

2-1. 海外通販サイトの活用

海外メーカーの製品は、国内価格よりも公式サイトやAmazon USAなどで安く販売されている場合があります。

例:

  • FLIR ONE Edge Pro(日本価格:約95,000円 → 海外価格:約70,000円)
  • HIKMICRO Pocket2(国内約15万円 → 海外約11万円)

注意点:

  • 輸送費・関税がかかる場合がある
  • 保証やサポートが国内対応外になることがある

2-2. メーカーのキャンペーンやセール情報を活用

赤外線カメラメーカーは不定期にキャンペーンを実施しています。

  • 年末年始や決算期(3月、9月)
  • Amazonのセール(プライムデー、ブラックフライデー)
  • メーカー直販サイトでの期間限定割引

2-3. 型落ちモデルの購入

最新モデルでなくても、基本性能を満たしていれば診断業務に問題はありません。型落ちモデルは価格が20〜40%ほど安くなることも。

例: FLIR C2 → FLIR C3-X(旧モデルは中古市場で安価)


3. 中古市場の活用

中古品でも、しっかりとしたチェックポイントを押さえれば、コストパフォーマンスに優れた購入が可能です。

3-1. 購入先候補

  • ヤフオク・メルカリ
  • 業務用機器の中古専門サイト(中古機械情報百貨店、モノタロウなど)
  • 赤外線カメラ専門業者(テクトロニクスなど)

3-2. 中古購入時の注意点

  • センサー不良がないか(実画像の確認)
  • バッテリーの劣化状況
  • 製造年・使用年数
  • 保証の有無

おすすめ: メーカー整備済み・動作保証ありの再生品(Refurbished品)


4. リースやレンタルの活用

初期投資を抑えたい方には、購入ではなく「借りる」選択肢も有効です。

4-1. リース

長期(1〜3年)の契約でカメラを借りる方法。月々の費用で分散できる。

  • メリット:最新モデルが使える、メンテナンス付きもある
  • デメリット:トータルコストは高くなる場合あり

4-2. レンタル

数日〜数週間単位で借りる方法。副業を始めたばかりのテスト段階におすすめ。

  • レンタル費用相場:1日5,000〜15,000円
  • レンタルサイト例:アズレンタル、レントオール、オリックスレンテックなど

5. 補助金や助成金の活用

地域によっては創業支援やIT導入補助金を利用して赤外線カメラの購入費用を一部負担してもらえる場合があります。

5-1. 小規模事業者持続化補助金(商工会)

  • カメラやPC、広告費などに利用可能
  • 補助率:2/3、最大50万円

5-2. 地方自治体の創業・副業支援制度

  • 起業準備金、機器購入補助など
  • 自治体ごとに制度が異なるため、地元の商工会議所や市役所に相談が必要

6. 赤外線カメラ購入後のコストを抑える工夫

初期購入後も、維持費を抑える工夫は必要です。

6-1. バッテリー管理

  • 過充電・過放電を避ける
  • 安価な互換バッテリーは信頼性に注意

6-2. ソフトウェアコストの削減

  • 無料で使える解析ソフトの活用(FLIR Tools Basicなど)
  • スマホ連携アプリの活用(FLIR ONEアプリ、Thermal Viewerなど)

6-3. ケース・保管環境の整備

  • 高温・多湿を避ける
  • 防水・耐衝撃ケースを使用(長期使用に貢献)

まとめ:最小限のコストで最大限のパフォーマンスを得るために

赤外線カメラの取得は、副業として赤外線診断を始める上での最初のハードルですが、工夫次第で大きくコストを抑えることが可能です。

  • 用途に合ったスペックを明確にする
  • 新品、中古、レンタルなど複数の選択肢を検討
  • 補助金やセール情報を逃さず活用
  • 購入後の維持費も視野に入れる

これらの視点を持てば、初期投資を抑えながらも、高品質な診断を行うための装備を手に入れることができます。

あなたの第一歩が、将来の信頼と報酬につながります。ぜひ賢く準備を進めて、赤外線診断副業を軌道に乗せていきましょう。

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