はじめに
ドローンを使った動画撮影は、空撮やイベント記録などに役立つスキルです。プログラミング初心者でも、Scratchを使えば簡単にドローンを操作し、動画撮影を自動化できます。
今回は、Scratchを使ってドローンを制御し、動画を撮影する方法について詳しく解説します。
1. 使用するドローンと準備
必要なもの
- Tello(DJI社製):プログラミング可能な小型ドローン。
- Scratch 3.0:ビジュアルプログラミング環境。
- Tello用Scratch拡張機能:ScratchでTelloを操作するための追加機能。
- Wi-Fi接続が可能なノートPC
事前準備
- TelloをWi-Fiに接続
- ドローンの電源を入れる。
- PCのWi-Fi設定でTelloのSSID(TELLO-XXXX)に接続。
- Scratchのインストールと拡張機能の追加
- Scratch 3.0を開く。
- 「拡張機能を追加」から「Tello Scratch Extension」をインストール。
2. Scratchでのドローン操作
基本的な操作ブロック
Scratchには、Telloを制御するためのブロックが用意されています。
ブロック | 役割 |
---|---|
離陸する | ドローンを飛ばす |
着陸する | ドローンを降ろす |
前に進む [x] cm | 指定した距離を前進 |
後ろに進む [x] cm | 指定した距離を後退 |
上に進む [x] cm | 指定した高さまで上昇 |
下に進む [x] cm | 指定した高さまで下降 |
これらを組み合わせることで、簡単な飛行プログラムを作成できます。
実践!動画撮影プログラム
1. 簡単な空撮プログラム
以下の手順でドローンを動かし、動画を撮影します。
- Telloのカメラを起動(Scratchでは外部アプリと連携が必要)
- 離陸する
- 前進しながら一定間隔で撮影
- 円を描くように旋回
- 着陸する
2. Scratchのコード例
[緑の旗が押されたとき]
Telloを起動する
Telloカメラを開始する
離陸する
前に進む (50) cm
90度右に回転する
前に進む (50) cm
動画を保存する
着陸する
このプログラムでは、ドローンが指定の距離を移動しながら撮影し、最後に動画を保存します。
3. 撮影時のポイント
安定した飛行のための工夫
- 風のない屋内で撮影する:Telloは軽量のため、風の影響を受けやすい。
- 飛行前にバッテリーを確認する:長時間の撮影には予備バッテリーを準備。
- 障害物を避ける:プログラムで一定の高さを維持しながら飛行。
動画編集のポイント
- カット編集:不要な部分をカットしてスムーズな動画に。
- BGMやテロップを追加:Scratchで撮影した動画を編集ソフトで加工。
- SNSやYouTubeで公開:オリジナルの空撮映像をシェア!
まとめ
Scratchを使うと、簡単にドローンをプログラミングして動画撮影を自動化できます。基本的な操作をマスターし、自分なりの撮影プログラムを工夫してみてください。
今後、さらに高度な空撮をしたい場合は、Pythonを使った制御にも挑戦してみるのもおすすめです!
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